Filmary

フィルムカメラ撮影記録アプリ マニュアル

1. アプリ概要

Filmaryとは

Filmaryは、フィルムカメラでの撮影記録を管理するためのアプリです。各フレームごとの露出設定やメモを記録し、現像後の振り返りに役立てることができます。

主な特徴
  • フィルムごとの撮影記録管理
  • 各フレームの露出設定(絞り・SS・ISO・露出補正)を記録
  • GPS位置情報の記録
  • 入力履歴による効率的なデータ入力
  • CSVエクスポート/インポートによるバックアップ
  • exiftool連携用CSVエクスポート
  • 完全ローカル完結(外部通信なし)

フィルムのステータス

ステータス 説明
撮影中 現在カメラに装填して撮影中のフィルム
現像待ち 撮影が完了し、現像に出す前のフィルム
現像済み 現像が完了したフィルム

2. フィルム管理

新しいフィルムを登録する

1
ホーム画面右下の ボタンをタップします。
2
フィルム情報を入力します:
  • メーカー:Kodak、Fujifilm など
  • フィルム名:Portra 400、Superia X-TRA 400 など
  • 種別:カラーネガ、モノクロネガ など
  • 枚数:24枚、36枚 など
  • ISO:フィルムのISO感度
  • カメラ:使用するカメラ
3
「保存」をタップして登録完了です。
メーカー、フィルム名、種別、カメラは入力履歴から選択できます。よく使う値は自動的に候補に表示されます。

フィルムの取り出し(ロック)

フィルムをカメラから取り出したら、「取り出し日」を設定します。取り出し日が設定されると、そのフィルムの写真記録は編集ロック状態になります。

取り出し日を設定すると、新しい写真の追加や既存写真の編集ができなくなります。編集が必要な場合は、取り出し日をクリアしてください。

フィルムの削除

フィルム詳細画面で削除アイコンをタップすると、フィルムとそれに紐づく全ての写真記録が削除されます。

削除したデータは復元できません。重要なデータは事前にCSVエクスポートでバックアップしてください。

3. 写真記録

写真を追加する

1
フィルム詳細画面で ボタンをタップします。
2
撮影情報を入力します:
  • 撮影番号:フレーム番号(自動で次の番号が入力されます)
  • 撮影日時:撮影した日時
  • 絞り:F値(ピッカーから選択)
  • SS:シャッタースピード(ピッカーから選択)
  • ISO:ISO感度(フィルムのISOがデフォルト)
  • 露出補正:±の補正値
  • レンズ:使用したレンズ
  • フラッシュ:使用有無
  • GPS記録:位置情報を記録するか
  • メモ:自由記述
3
「保存」をタップして記録完了です。GPS記録がONの場合、保存時に現在地を取得します。

露出設定のピッカー

絞り、シャッタースピード、露出補正はスクロールピッカーで簡単に選択できます。

項目 選択可能な値
絞り F1.0 〜 F32(1/3段ステップ)
シャッタースピード 30秒 〜 1/8000秒
露出補正 -5 〜 +5(1/3段ステップ)

写真の編集・削除

写真詳細画面で編集アイコンをタップすると編集モードになります。削除アイコンで写真記録を削除できます。

フィルムが取り出し済み(ロック状態)の場合、写真の編集・削除・追加はできません。

4. GPS位置情報機能

概要

Filmaryでは、写真記録にGPS位置情報(緯度・経度)を記録できます。フィルムカメラにはGPS機能がないため、撮影時にアプリで位置を記録しておくことで、後からexiftoolを使って現像後のスキャン画像にEXIFデータとして書き込むことができます。

GPS記録のデフォルト設定

設定画面で「GPS記録(デフォルト)」のON/OFFを切り替えられます。

写真ごとのGPS設定

写真追加画面で、その写真のGPS記録のON/OFFを個別に切り替えられます。デフォルト設定に関わらず、写真ごとに変更可能です。

位置情報の取得タイミング

GPS記録がONの状態で「保存」をタップすると、その時点の現在地を取得して記録します。

撮影直後にその場で写真記録を追加すると、正確な撮影場所を記録できます。

位置情報の確認

既存の写真詳細画面では、GPS位置情報が記録されている場合、「GPS位置情報」セクションに緯度・経度が表示されます。

位置情報の権限

初回のGPS記録時に、位置情報の使用許可を求めるダイアログが表示されます。「許可」を選択してください。

位置情報の権限を拒否すると、GPS記録機能は使用できません。設定アプリから権限を変更できます。

5. 設定

設定画面へのアクセス

ホーム画面右上の歯車アイコンをタップすると設定画面が開きます。

GPS記録

項目 説明
GPS記録(デフォルト) 新規写真追加時のGPS記録のデフォルト値を設定

入力履歴

項目 説明
履歴の管理 入力履歴の表示・削除ができます

履歴は以下の項目ごとに管理されます:

アプリ情報

項目 説明
バージョン 現在のアプリバージョンを表示
マニュアル このマニュアルをブラウザで開きます
プライバシーポリシー プライバシーポリシーをブラウザで開きます

6. データ管理

CSVエクスポート(バックアップ)

全てのフィルムと写真データをCSVファイルとしてエクスポートします。

1
設定画面で「CSVエクスポート」をタップします。
2
保存先を選択します。ファイル名は自動生成されます(例:filmary_backup_20260119_1530.csv)。

エクスポートされる項目

カテゴリ 項目
フィルム情報 フィルムID、メーカー、フィルム名、種別、枚数、ISO、カメラ、撮影開始日、取り出し日、現像日、ステータス、メモ
写真情報 撮影番号、撮影日時、絞り、SS、露出補正、レンズ、フラッシュ、メモ、緯度、経度

CSVインポート(復元)

エクスポートしたCSVファイルからデータを復元します。

インポートを実行すると、現在のデータは全て削除され、CSVファイルの内容で上書きされます。事前にバックアップを取ることをお勧めします。
1
設定画面で「CSVインポート」をタップします。
2
復元するCSVファイルを選択します。
3
確認ダイアログでフィルム数と写真数を確認し、「インポート」をタップします。

全データ削除

全てのフィルムと写真データを削除します。

この操作は取り消せません。実行前に必ずCSVエクスポートでバックアップを取ってください。

7. exiftool連携

概要

exiftoolは、画像ファイルのEXIFメタデータを編集できるコマンドラインツールです。Filmaryの「exiftool用CSVエクスポート」機能を使うと、現像後にスキャンした画像ファイルに撮影データを書き込むことができます。

exiftool用CSVエクスポート

1
設定画面で「exiftool用CSVエクスポート」をタップします。
2
保存先を選択します。ファイル名は自動生成されます(例:filmary_exiftool_20260119_1530.csv)。

出力されるカラム

カラム名 説明
FileName ファイル名(フィルム名_frameXX.jpg) Portra_400_frame01.jpg
DateTimeOriginal 撮影日時 2026:01:19 15:30:00
Make メーカー Kodak
Model カメラ Nikon FM2
LensModel レンズ 50mm F1.4
FNumber 絞り値 2.8
ExposureTime シャッタースピード 1/125
ISO ISO感度 400
ExposureCompensation 露出補正 +1
Flash フラッシュ使用 Off
GPSLatitude 緯度 35.681236
GPSLongitude 経度 139.767125
UserComment メモ 朝日の風景

exiftoolでの使用方法

exiftoolをインストール後、以下のコマンドでCSVから画像にEXIFデータを書き込めます:

exiftool -csv=filmary_exiftool_20260119_1530.csv .
事前にスキャン画像のファイル名をCSVの「FileName」カラムと一致させておく必要があります。

ファイル名の付け方

CSVのFileNameは以下の形式で出力されます:

[フィルム名]_frame[番号].jpg

例:Portra_400_frame01.jpg, Portra_400_frame02.jpg, ...

スキャン画像も同じ命名規則でリネームしてください。

exiftoolのインストール

macOS(Homebrew)

brew install exiftool

Windows

公式サイト(https://exiftool.org/)からダウンロードしてインストールしてください。

8. 活用のヒント

撮影時のワークフロー

  1. 新しいフィルムをカメラに装填したら、Filmaryでフィルムを登録
  2. 撮影のたびに、その場で写真記録を追加(GPS記録も同時に)
  3. フィルムを撮り終えたら、「取り出し日」を設定してロック
  4. 現像が完了したら、「現像日」を設定

現像後のワークフロー

  1. スキャン画像を取得
  2. Filmaryから「exiftool用CSVエクスポート」
  3. スキャン画像のファイル名をCSVに合わせてリネーム
  4. exiftoolでEXIFデータを書き込み
  5. 写真管理アプリ(Lightroom等)に取り込み

バックアップのすすめ

定期的にCSVエクスポートでバックアップを取りましょう。iCloud DriveやGoogle Driveに保存しておくと、機種変更時も安心です。

入力履歴の活用

よく使うフィルムやカメラ、レンズは入力履歴から素早く選択できます。履歴は使用回数順にソートされるため、頻繁に使う値が上位に表示されます。

複数カメラの運用

複数のカメラを使い分けている場合、各フィルムに使用カメラを記録しておくことで、後から「このフィルムはどのカメラで撮ったか」を確認できます。